【ワシントン共同】トランプ政権は18日、1963年のケネディ大統領暗殺事件に関連する機密文書を新たに公開しました。トランプ大統領によると、その数は約8万ページにも上ります。NYタイムズ電子版によると、国立公文書館がウェブサイトで公開したすべてのファイルを開くだけでも2日間を要し、解析にはさらに多くの時間が必要となると報じています。 【写真】ビル・ゲイツ氏が暴露したトランプ氏の「無知さ」

18日に公開された、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関する機密文書＝ワシントン（ロイター＝共同）

1963年11月22日、米テキサス州ダラスで暗殺される直前のケネディ大統領（AP＝共同）

ジョン・F・ケネディ元米大統領（ゲッティ＝共同）

冷戦時代に敵対関係にあったキューバなどの外国政府が関与したという説も根強く、陰謀論が蔓延するこの暗殺事件について、今回の公開文書に新たな事実が含まれているかどうかが、社会の注目を集めています。 ケネディ大統領の暗殺事件については、ウォーレン元連邦最高裁判所長官が率いる調査委員会が1964年の報告書の中で、元海兵隊員のオズワルドによる単独犯行と結論付けました。しかし、オズワルドは逮捕から2日後に警察署内で地元の実業家によって射殺され、その動機などには多くの不明点が残されています。 これらの文書は、1992年の法律により、25年後に全面的に公開することが義務付けられていました。2017年に期限が到来し、第1次トランプ政権やバイデン前政権が公開作業を進めてきました。 現在、これらの文書の大部分は既に一般公開されています。情報源の秘密保持などを理由として、情報機関から一部の公開を保留する要請があったため、CIAなどが関与したという見方も根強く残っています。